2022年はロシアのウクライナ侵攻、コロナの影響で皆様にとっても、私どもにとっても心配が絶えないつらい年でした。年があけ、改めて2023年の平和の回復とコロナの終息を願いつつ、新年のご挨拶を兼ねて当店の沿革と今後のリニューアルプランをご報告いたします。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社プロムテック・ビズ(当店“ヴォードチカ”の運営会社)は1994年ロシアのウォッカを専門に輸入することから酒類事業をスタートしました。
その後、CIS(旧ソ連諸国)のウクライナとリトアニアからもウォッカを輸入したことがあります。そして1997年からアルメニアのブランデーアララットの輸入も開始し、それは今も継続しております。
ロシアのウォッカについては10銘柄以上を輸入してまいりましたが、そのうちの主要な6つの伝統銘柄については2018年に日本酒類販売株式会社に継承していただき、以来自社でのウォッカ輸入は中止して国内インポーターから直接間接に仕入れて販売しております。
オンラインショップ“ヴォードチカ”は「ロシアの酒専門店」の看板ののもと、ウォッカはもちろんワイン、ビール、リキュールなど日本に輸入されているロシア産酒類のすべてを扱ってまいりました。
「なぜロシアにこだわったのか?」と言いますと、私は若いころロシア語を学んだことがあり、ロシアと関わり深い友人や親戚、家族に囲まれており、現地ロシアにも友人が多く、ソ連時代から何回か渡航もしてロシアの深い文化に触れる機会に恵まれていたために、自然にロシアに親しみを持つようになったことが要因と言えます。そしてビジネスではたまたまロシアのウォッカを輸入する機会に遭遇し、この業界に飛び込みました。以来、品質がいいのになぜか日本市場では目立たないロシア産ウォッカの普及・販促に孤軍奮闘。長い間苦労しましたが、ようやくここ1-2年大手の酒類問屋やインポーターがロシアのプレミアムウォッカを輸入するようになり、それまで無関心だったロシア側も「もっと日本市場でロシアウォッカを普及させたい」と日本ウォッカ協会に協力を求めてくるようにさえなりました。
これでやっと私の努力も報われると大喜びでロシア側と共に普及活動を始めようと忙しく準備していたところへ突然思いもしなかったロシアによるウクライナ侵攻が始まりました(2022年2月24日)。
なんということでしょうか!あまりの憤り、悔しさにしばらく言葉も出ませんでした。
4月19日には日本の対ロ制裁の一環としてロシア酒が輸入禁止になりましたが、それも仕方がないことと受け止め、今は、まだ日本に在庫が残っているロシアのお酒が尽きるまでその卸・販売を続け、欠品品目から終売にいたします。
そして、今後の"ヴォードチカ"のウォッカ販売は「世界のウォッカ」に範囲を広げてまいります。近年めきめきと発展しているジャパニーズウォッカのご紹介にも力を入れていく所存です。
これからも、どうぞ"ヴォードチカ"をよろしくお願いいたします。
(2023年1月 遠藤洋子)
2023-01-04 17:49